茜

スピード・レーサーの茜のレビュー・感想・評価

スピード・レーサー(2008年製作の映画)
5.0
いやー面白かったし楽しかった!!
日本発アニメ「マッハGoGoGo」の実写映画化という事で、原作ファンの人達にどう映るのかは分からないけれど、私はこの映画めちゃくちゃ好き!

ワーナーのロゴに始まり、映画に出てくる街並みや全ての景色が絵本の世界みたいにとってもカラフル。
映像の作りも、まるでアニメと実写を掛け合わせたような面白い演出ばかりで独特だった。
そしてレース会場はギラギラのネオンカラーに包まれて、80年代のシンセウェイブが好きな私には直球ど真ん中の世界観。
これで一昔前のテクノがBGMで流れてたら100%私好みだったなぁと思う!

余りにも現実離れしたガジェットが搭載されたレースカーで展開されるレースシーンは、ド派手過ぎて何が起こってるのか分からないレベル。
でもその振り切ったハチャメチャな感じに興奮するし、ドキドキしながら終始見入ってしまった。
様々なトラブルや悪の策略を天性の才能で乗り切っていくスピードが本当にかっこいい。

ストーリーも非常に分かりやすく、難しい頭を使わなくていいので、映像と世界観に没頭できるのも◎
温かくて芯のある父母に、マセガキだけど愛らしい弟・スプライトル&チンパンジー・チムチムのコンビもいい味出してて最高。
クリスティーナ・リッチ演じる恋人のトリクシーもスピードの良い理解者でありパンチの効いた可愛い女の子。
正義が勝ち悪が負けるという王道の展開だけど、こういう映画はそれでこそスッキリするし安心するから良き。

唐突な真田広之の登場にビビり、彼の流暢で自然な英語にも驚く。
映画内では真田さんの他に日本人キャスターも登場するし、オートバックスなど日本語の看板等も登場するので、
監督の日本に対する敬意というか、愛着のようなものを勝手に感じてしまって何だか嬉しかった。
しかしこうして外国の人に愛されて映画化されるなんて、日本のアニメが持つ影響力って凄いんだなぁ。
エンドロールで流れるマッハGoGoGoのテーマと、チンパンジーのチムチムにも最後まで興奮。
大人は勿論、子供にも観て欲しいような、世界観もストーリーも楽しい映画で大満足!
茜