taka

トランス/愛の晩餐のtakaのレビュー・感想・評価

トランス/愛の晩餐(1982年製作の映画)
4.0
西ドイツ産カニバリスティック・ラブストーリー


盲目的で破滅思考の17歳の少女シモーヌ(めちゃキュートでお洒落、ウォークマンもイカす)

ポップスターの"R"に夢中で授業も上の空
歌番組見たさの家族とのチャンネル駆け引きは昔ならではの風景笑
郵便屋さんを困らせる様もコメディ(郵便屋さん優しいw)
彼女に想いを寄せる男前の若者も居るが意に介さず
それだけ熱狂的なのにサインの列に加わらない奥ゆかしさも


題材的に阿部定事件を思い浮かべるが、そこから行く!?という意外性も
ラスト30分、目が離せません・・

ある意味、真のファンの姿でありました👩‍🦲


音楽はブリブリシンセポップがクセになる
Rの曲と歌が正直ダサいのだけど、劇中結構な頻度でかかるのでこびり付いて離れないw
ジャーマンニューウェーブが占める中、センチメンタルな曲が一層際立つ
妄想時のディレイ加工もイイ!


崇拝対象=ヒトラーと準えたであろうSSマークとナチカラー垂れ幕、集会写真の差し込みも意味深

それにしても当初の夢オチじゃなくて良かった
taka

taka