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完全なる報復のAcneのレビュー・感想・評価

完全なる報復(2009年製作の映画)
3.3
強盗に襲われ妻と娘を殺された天才エンジニアのクライドの復讐劇を描いた物語。

証拠不十分という法律の規定によって
妻・娘を殺した犯人へ妥当な判決が下されなかった事から、
法律を逆手に取った逆襲撃というコンセプトが面白かったです。

前半は、法律の穴をかいくぐったやり取りが面白かったですが、
後半はどんどん現実感が無くなっていき、前半の面白さが皆無になっていったのが残念でした。

前半のコンセプトでもっと社会的に考えさせる路線で真面目に描いてくれたら、
メッセージ性があって良かったと個人的には思います。

とにかくクライドの復讐計画が後半に行くにつれて雑すぎて、突っ込みどころ満載です。

協力者は誰だ? というオチも何だそれ といわんばかりのガッカリ感。警察というか、監獄の人達無能すぎでしょ。

途中からダイハードでも見ているのかなというドンパチも何かこの映画に求めているわけでは無いんだよな と感じてしまいました。
SAWのジグソーもビックリのトリッキーな殺人野郎で途中から笑えてきます。

ラストのオチも、してやったり感が強すぎて うーん って感じですね。

そもそもクライドの復讐を悪にするのは良いですが、
それの根源にあった法律や裁判のあり方について後半 全部どうでもよくなってしまっているのが一番ダメ。

ニック・ライス自身も自分の行った事に対して反省するシーンもないし、良い感じ風に終わるのは良いですが、
映画全体で面倒くさい問題は、全部触れないで終わってしまったのは一番の問題でしょう。

描き方によっては、もっと良い作品に成り得た勿体ない作品でした。