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青い春の4747のレビュー・感想・評価

青い春(2001年製作の映画)
3.8
舞台は1980年台の高校。リーゼントにしてわかりやすくツッパるのではなく、一見真面目に、そして無気力な男たちの心の葛藤を描いている。
屋上には、幸せなら手をたたこう、とデカデカと書かれ、それが屋上の柵から手を話した状態で何回手を叩けるのかを競う度胸試しのことだとわかる。
主人公である、九條は無気力故にこの挑戦に8回という記録を残すが、だからといって態度を変えない。その姿に苛立ち自分を認められたいとする青木の姿が対照的に描かれる。

物語が進むに連れ、仲間たちが一人ひとりといなくなっていく。そして最後の一人がいなくなった時、屋上に延びる影の意味がわかり、存在しないはずの写真からは九條の心境の変化が伺える。
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