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狼たちの午後のswansongのレビュー・感想・評価

狼たちの午後(1975年製作の映画)
4.5
ブルックリンの街並みを瑞々しく捉えた映像と、 そこに流れるエルトン・ジョンの 「麗しのアモリーナ」 がいい!
この美しいオープニング以外、 劇伴は一切なし。
サントラ盤の存在しない映画です♪

いや~、 アル・パチーノもクリス・サランドンも、みんな若いなぁ。
前髪パッツンのランス・ヘンリクセンにいたっては、 顔面の皮膚がまだツルツルで、あの特徴的な両頬の 「キカイダー痕」が見あたりません。
いきあたりばったりで頼りない銀行強盗のパチーノと根気よく交渉するチャールズ・ダーニング刑事の好演も光っておりますね。

そしていちばん強烈な印象を残すのは、ロングのオールバックでキメた「寡黙な相棒」、ジョン・カザール!

「ゴッドファーザー」
「ゴッドファーザー PARTⅡ」
「カンバセーション…盗聴…」
「狼たちの午後」
「ディア・ハンター」

この人のフィルモグラフィ、最高ですよね!


「ちょっとアンタら、銀行を襲撃するっちゅうのにノープランかいな!」 by 銀行のベテラン姐さん
そんなコミカルな序盤からは想像しがたい後半のシリアスな展開。

少しずつ明らかになる犯行動機。

避けられない破滅に向かって徐々に高まっていく緊迫感、そして…!

ジェットエンジンの轟音が虚しく響く、 潔い幕切れもいい。

さすがはシドニー・ルメット監督!
ひさしぶりに観たけど、やっぱりこの映画は素晴らしいですね♪

("⌒∇⌒") ♪Oh I miss you Amoreena ...

2018ー14

「スパイダーマン ホームカミング」 2018ー13
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