ごんチキン

狼たちの午後のごんチキンのレビュー・感想・評価

狼たちの午後(1975年製作の映画)
3.9
若かりし頃のアル・パチーノが主演のクライム映画です!
あらゆる"社会派映画"を踏まえての作品でした(^◇^;)

アメリカ ニューヨーク、猛暑日の銀行に強盗 ソニーとサルが立てこもる。30分で終わるはずがミスをし、二人は警官隊に包囲されてしまうが、次第に民衆は二人を支持し始めるというストーリー

なんの前情報も入れずに観たので、最初は「ただ強盗する話でしょ?」と思っていましたが、思ったよりも社会派でした(・・;)
序盤はコメディで、ジャンプしながら監視カメラにスプレーしたり、計画性が無さすぎたり…「コイツら大丈夫か?😅」と思います💦
でも、強盗二人の背景がわかるにつれて一気に作品のイメージが変わりますね✨

パチーノ演じるソニーが警官隊の前で「アッティカ!アッティカ!」と叫ぶシーンがありますが、これは調べないとわからないですね🤔
↓"アッティカ"とは?
アッティカ刑務所暴動:1971年に劣悪すぎる環境で生きる囚人たちが暴動を起こし、39人の死者が出た事件

犯罪者の人権、ベトナム帰還兵、LGBT、貧困問題など、当時のアメリカの社会的背景が浮き彫りになっている作品でした
今よりも市民たちがアメリカに不信感を抱いていた時代、映画史でいうと"アメリカンニューシネマ"の時代です☹️
『フルメタルジャケット』、『カッコーの巣の上で』、『タクシードライバー』のテーマとも関連するので、これらを観てからの鑑賞をオススメします👍

本作の洋題は『Dog Day Afternoon』、和訳すると『盛夏の午後』だそうです…
邦題つけた人!なにしとんねん💢
そしてアル・パチーノがどうしても『ランボー』のスタローンにしか見えない…笑💦
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