千年女優

エクソシストの千年女優のレビュー・感想・評価

エクソシスト(1973年製作の映画)
4.0
イラクの古代遺跡で発掘された悪霊パズズの像に悪魔との対決を予感するメリン神父。一方その頃女優クリスは映画撮影のためジョージタウンにある一軒家へと娘リーガンと共に引っ越し。それを契機に徐々にリーガンの周辺で超常現象が発生し容姿も醜悪なものに変貌。医者も匙も投げる事態に遂に行われる悪魔払いを描いたホラー映画です。

『フレンチ・コネクション』でオスカー作品賞と監督賞を受賞のウィリアム・フリードキン監督が手掛けた1973年公開作品で、悪魔に憑りつかれたリーガンの回転する首やスパイダーウォーク(ディレクターズカット版)らの非人間的な動きがインパクトを与えて超常現象ホラーとしてはインフレ調整後の最高の興行収入を記録する事となりました。

マスターピースらしい定番の物語構成で、怪奇現象に科学(医療)で解決を図るも、この当然のアプローチが事態を悪化させて衝撃的な展開の数々に繋がります。「この世ならざるもの」を文字通りの「動き」で見せるザ・映画なスタイルは今見ても説得力があり、一方で悪魔の言動は下世話で非常に人間的とそのギャップも楽しい娯楽ホラーです。
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