ねぎおSTOPWAR

ブラザーフッドのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

ブラザーフッド(2004年製作の映画)
3.6
韓国らしい兄弟愛の話でした。
〈韓国らしい〉のは、どんなに腹が立っても、意見が違っても、喧嘩しても、結局血の繋がりや家族を大切にする精神であり、クライマックスに近づくほどにクドくなる演出もそう。

背景となる朝鮮戦争。
日本の支配は終わったものの、ソ連の後ろ盾を得た金日成が統一を目論み開戦。同じ民族同士が殺しあう悲劇が始まった。
所詮思想の違いと言っても受け売りでしかなく、むしろ親が子を、子が親を殺してきた朝鮮王朝そのままに戦わざるを得ないのか?
そんな中チャンドンゴンのひたすらに弟だけのために南や北やと見た目の立場がコロコロ変わる役は凄まじかった。
ピョンヤンでの戦闘シーンはおそらくセットだろう。韓国映画の威信をかけるようなスタッフワークは見どころです。


歴史的に、日本の戦後復興はこの朝鮮戦争の上に成り立つ。武器が必要だから鉄鋼業が盛んになる。またこの後、ベトナム戦争の上に韓国復興が・・。戦争はいつも経済を良くしてしまうから、やりたがる奴がいなくならない。

終戦記念日に、お願いだからみんなせーので大量破壊兵器を捨てて欲しいと切に願う。