山本

ブラザーフッドの山本のレビュー・感想・評価

ブラザーフッド(2004年製作の映画)
3.5
この泣かせる感じ……オダギリジョーとチャンドンゴンの『マイウェイ』に似ている! と思ったら同じ監督だった。あまりにもドラマチックすぎて作り物感を感じてしまうのは受け手の問題か。兄貴がどんどんソルジャーになっていく感じは戦争の高揚感、盲目感がもたらしたんだなというのが伝わってきてよかった。日本の戦争映画にもああいうやつがいた気がするな。
しかし朝鮮戦争というのは改めて思うとやばいことである。グーグルマップを見ればわかるのだがじつはソウルというのは38度線にけっこう近いところに位置していて、これは日本で言えば東京駅から八王子駅までの距離に相当する。中央特快で50分電車に揺られているとそこでは同じ言語を喋る外国人がまずいチョコパイを食べて総書記万歳してるわけである。勘弁してくれ。そう思うと韓国の置かれている状況は相当へんなもので、なかなか想像できない。朝鮮戦争悲惨だね、と言葉ではわかりあっても肌感覚はぜんぜんちがうこともあるんじゃないかと思った。
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