このレビューはネタバレを含みます
これはね、サム・ライミ版スパイダーマンを1,2観た人だけに与えられるご褒美みたいな作品です。
まず開幕、期待に胸踊らせた我々を出迎えるのは言わずとしれたスパイダーマンのメインテーマです。
ちょっと怖い感じと重厚感のある蜘蛛の糸とめちゃくちゃカッコいいBGMが出迎える中、1,2の流れをさらっと復習しつつ、
いつもと変わらない日常を送るピーター。
また、それと同時に3人のヴィランの誕生です。宇宙より飛来した謎の粘性生物シンビオート、身体を自由に砂に変えるサンドマン
シンビオートからなるヴェノムは別ですけど、サンドマンは後天的な変化ですね。
そしてスパイダーマンに父親グリーンゴブリンを殺され(たと思い込んでいる)、復讐に燃えるハリーオズボーン
グリーンゴブリンJrとしてスパイダーマンを付け狙いますが、練度の高くないハリーは敗北し頭をぶつけ都合の良すぎる記憶喪失にて復讐を忘れます。
ありがとう!
そんな頃、事故でサンドマンとなるフリント
マルコ。
フリントはスパイダーマン1でベンおじさんを銃撃して殺害したとされる容疑者の一人で、怒りに駆られるピーターはひょんなことからシンビオートに、スパイダーマンのスーツに寄生され黒い強力なパワーを会得!
サンドマンもニュースーツで撃破します!
が!
このスーツ、宿主の性格を凶暴に豹変させる性質があり、ピーターもどんどん野性的で凶暴化していき、
記憶を取り戻したハリーに襲われるも、非道な返り討ち!これめちゃくちゃ酷いけど笑います。
人の彼女はとるわ、好き放題の悪いピーター
挙げ句の果てにはMJにまで手を挙げる始末
「あなたはだれ…??」
MJに言われてやっとスーツで自分が変わってしまったことに気付きスーツを脱ぐことに決めたピーター
時を同じくして教会にやってきたのはピーター・パーカーの記者としての新進気鋭のライバル(?)、エディ
ヴェノム化した性格の悪いスパイダーマンに記者としての不正を暴かれ、逆恨みして教会で祈りに来てます。
「お願いします。スパイダーマンを殺してください…」
おまwすな教会でそんな願い事!!ww
そして教会の上では鐘に身体を打ち付けながら、シンビオートのスーツと格闘するピーター。
音の苦手なシンビオートの悲鳴に吸い寄せられるように、教会の鐘の下へ。上を見上げるとシンビオートスーツとピーター
鐘の音に耐えきれなくなったシンビオートはピーターから分離し、下に落ちてエディの身体へ。
そしてそんな中、サンドマンも生きてました!こいつ不死身やん!!
まぁわかりきったことですけどね!
MJは攫われて
サンドマンとヴェノムの待つビルへ向かうスパイダーマン。
ヴェノムの糸に釣られたMJを助けるため頑張りますが、ヴェノムの糸に縛られた状態で、巨大化したサンドマンのとてつもない重みのある殴打。
一回…!!
二回…!!
三回……!!
いつ終わるのかこの悪夢は…
酷すぎます。
絶体絶命!スパイダーマンももう終わりか…!
ふとサンドマンの形に刺さる球状の見覚えのあるボム
あ!!!!!!!
ボカン!!!と大爆発!サンドマンは崩れ落ちます。
空から颯爽と現れたのはグリーンゴブリンJrだ!うわー!!!!!
倒れたピーターに優しく手を差し伸べるハリーは、あのとき返り討ちにあった爆弾の火傷で片側は痛々しい姿…!
ごめん!でも目はあの日のような親友の目だ!
MJを救いに行こう!
スパイダーマン,グリーンゴブリンJr
VS
サンドマン,ヴェノム
の始まりです!!
ウオォーー!!激アツすぎるだろ!!!
ヴェノムはスパイダーマン担当!
サンドマンはグリーンゴブリンJr担当!
サンドマンは弱点という弱点はないものの、
ハリーの巧みな武器に翻弄されます。
ヴェノムは汚い不意打ちとスパイダーマン並の機動力でスパイダーマンを翻弄しますが、
所詮は苦手な音の前に無力!
建設現場の鉄パイプを床にいくつもさして音で攻撃し、シンビオートをエディから引き剥がし、グリーンゴブリンのグライダーから爆弾を取り出し爆破だ!!
エディはシンビオートを失うのがイヤなあまり、シンビオートに向かって飛び込み共に爆発!
一方ハリーはヴェノムの攻撃によって瀕死状態、MJと共に親友と抱き合いますが、あえなく亡くなってしまう。
マスクを外したピーターにサンドマン,フリントはあの日ベンおじさんが亡くなった真実を話します。
フリントは本当に殺すつもりは無かったし、ベンおじさんは自分を引き止めてくれた。
仲間の一人に体を押されて不意に暴発した拳銃の前にベンおじさんは倒れたのでした。
それが真実なんだと話してくれたフリントに、「…あんたを赦す」と言ったピーターの顔は本当に大人になったなと感じ、胸がアツくなりましたね。
サンドマンは別の地へ飛び立っていき、ピーター・パーカーはMJと共に新たな人生を歩み始めるのでした。
1と2を経てのこの3の完成された作品は何物にも代えがたい素晴らしい作品になりました。ハリーと握手して共闘するシーン、嫌いなヤツおらへん。あそこを永遠に観ていたいとさえ思いましたね。