うえの

スパイダーマン3のうえののレビュー・感想・評価

スパイダーマン3(2007年製作の映画)
3.6
憧れのMJと結ばれ、学業も順調で幸せの絶頂を過ごすピーターパーカー。
スパイダーマンとしての人気も過去最高でまさに順風満帆なピーターの前にベンおじさんを殺した真犯人、マルコことサンドマンと因縁の相手にして親友であったはずのハリーがニューゴブリンとして襲いかかり、さらには謎の生命体に体と精神を蝕まれていく。
「過去」「友」そして「自分」と戦うスパイダーマンを描いたシリーズ3部作最終章。

先に褒めておきますが今作冒頭のピーターとハリーの空中戦は過去最高に面白いです。
かの有名な指輪を取ろうともがくシーンやNYの真夜中の摩天楼を滑空するスピーディなー2人のアクションシーンは見ものです。

さてここから悲劇が始まります笑。
まずありがちなヒーロー人気が高まって有頂天になるパターン。こういうのって2作目に持ってこないかな普通。別にいいんだけど3部作のラストに持ってくることなくねと思った。

あと詰め込み過ぎなヴィラン。
メインビジュアルにがっつりヴェノムを出しているのに登場する尺の短さと遅さ笑。
ラストバトルは2対2で面白かったけどサンドマンはいらなかったんじゃないかなと思う。

そして何と言ってもピーターパーカー笑。
有頂天の姿だけでもこっちが恥ずかしくなってくるレベルなのに、その上にヴェノムによって悪の感情が増強して目も当てられない奇行や珍行を繰り返す笑。
指パッチンしながらノリノリのウォーキングに始まり、新彼女グウェンを連れて小さなジャズバーで歌うMJに対して1周回って逆にハイセンスに感じる一切キレのないダンスを当てつけのごとく踊る。
これは恥ずかしい笑。しかもこんな姿がスクリーンで展開されたらオレだったら死ぬ笑。
しかも開始1時間38分の後半中の後半にこんな緊張感のかけらのないネタシーンをブッ込んでくるセンスに脱帽笑。
アリかナシかで言えば大いにナシだが、このシーン個人的に大好きで3回くらい観た笑。

しかしその後の展開が結構良かった。
ブラックスパイディ状態で再び戦うことになったハリーを情け容赦なく吹き飛ばしたのちにハリーに助けを求めてくるピーターの面の厚さと図々しさに若干引いたが、親友2人の共闘シーンは超熱かった。
そして安定の空中戦の面白さ!ライミスパイディの良さがようやくみえた後半だった笑。

大ヒットシリーズのラストにしてはラストシーンがちょっと地味だなと思った。
あとJKシモンズがこんなに楽しそうJKjシモンズしてる作品もそうないんじゃないかな笑。
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