故ラチェットスタンク

スパイダーマン3の故ラチェットスタンクのレビュー・感想・評価

スパイダーマン3(2007年製作の映画)
2.8
・ヴィランの詰め込み
・不必要なMJ周りの三角関係
・無駄に派手なクライマックス
・SFによりすぎた世界観

などなど地に足を付けていられなくなった作品
監督の方向性と制作の方向性が食い違ったか、別々の映画同士がひとつの映画に搭載しまくった要素がひしめき合っていた印象

全くイケイケな役の似合わないトビーにあんなダンスをさせてしまうところ(周囲からの視線が痛いのでギリギリ許容)
今作の迷走っぷりが一発で分かる。

ピーター中心の視点に寄った結果、前2作にあった観客との親密な距離感が失われてしまったのかなと感じる。

ゆったりとしたドラマパートも今作ではただグダグダとしているだけに感じてしまった。
描く必要のない部分が多くないか?と思ってしまう。三角関係とか別に観たくもないし。

ハリーの恨みは別にMJ経由で果たそうとしなくて良いんじゃないかと思ってしまう。
組み立てられた関係の意味がいまいちピンと来ない。

サンドマンに関しても、そもそも犯罪を犯してる部分に関しては許されてなくない?と思ってしまう。
性懲りも無く何度も強盗するあたりが駄目じゃん。そこ直してから言えや。

ヴェノムについてはシンボルとして前に出過ぎかな。

全体的にストーリーと脚本は煮え切らない。折角の集大成が台無しになっている。

しかし立体感の増えたアクションは見もの。上からの下への重心移動多めで楽しい。グウェン救出のスローモーションはとりわけ好き。
格好良さ重視でストーリー性はあんまり感じ取れなかったけど良い。

あと劇伴も印象深くて良い。