終始チンピラで荒削りで命知らずなアルパチーノがかわいかったです。
今まで観たギャング役のアルパチーノの中で一番青くさくてかわいかった。
でも年を重ねて成り上がるたびに、そういった命知らずな面は、次第に頭の固い、暴君という印象が強くなっていく感じ。そういう点が後半は割と愚かに映ってあまり好ましくはないですが…
また、キューバの文化もあるんだろうけど、持ち物や服装がどことなくゴテゴテと「着飾った」感が強くてどうしても成金趣味っぽいのがいとおしい。
同じくアルパチーノが主演のゴッドファーザーの調度品と比べると全然違うんだろうな〜と思いながら観るのが楽しかったです。
まあでも、主人公はいくら芯がしっかりしてて裏表が無いとはいえ、あの生意気かつ暴君な性格にしては長生き出来た方ではないのでしょうか…
普通なら麻薬運搬中にとっくに死んでてもおかしくないくらいです。生き急ぎ過ぎた若者、みたいな。運が良い男の話ですね。
