ジャックダニエル

スカーフェイスのジャックダニエルのレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
4.1
映画の中の映画といって過言ではないだろう。

前半部、キューバの貧しい男が度胸だけでアメリカ裏社会にのし上がっていく様は圧巻だ。主人公はまさにハングリー精神だけを持って生きているかのようにギラギラしている。
そして麻薬組織のボスになってからの退廃的な生活と衰退。主人公の退廃具合や酒、煙草、そして麻薬で病的におかしくなっていく描写が対比的だ。

この映画を成立させているのはアルパチーノの演技力であろう。野心、裏切り、度胸、恐怖、鬱、愛など様々な感情が乗り移る怪演技だ。