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スカーフェイスのsouのネタバレレビュー・内容・結末

スカーフェイス(1983年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ギャングの闇社会で生きる男・トニーモンタナの成り上がりと破滅が描かれた作品。
ゴッドファーザーでマフィアとして生きるマイケルコルレオーネの重厚感とはまた一味違い、学も地位も無く度胸と暴力しか持っていないチンピラのトニーモンタナ。
アルパチーノの170cmという小柄さも相まって狂犬っぷりが際立ちます。

これアルパチーノだからまだカッコよく見えるけど所詮チンピラだしママの言う通り「お前のせいで私たち移民の評価が下がるし、金で丸め込もうとするどうしようもないクズ!」ってまさにそう。
ボスの仕事も命も女も何もかも奪う下克上っぷり。だけどボスの女エルビラの事は好きって言うより自分の所有物にしたいだけの独占欲とか力を誇示させるためのアイテムにしか思ってなさそうなのが伝わります。
その対極にいるのが肉親である妹のジーナ。全てを手に入れたトニーでもジーナだけは手に入れられず結局全てを失った哀れさ。
妹に「永遠の愛を」なんて彫られたネックレスプレゼントするとか兄さんの溺愛っぷりが凄い。
あんな兄さんいたら彼氏できても消されそう…消されたけど。
マニーはイジリー岡田芸が得意なただの可哀想な人でした。

デパルマ監督凄い。音楽モノもアクションモノもギャングもホラーも撮れちゃう幅広さに感服します。
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