熱血弁護士と詐欺師と盗聴オタク。ひょんなことから手を組むことになる3人が、とある悪徳企業絡みの裁判とその悪事に挑む。ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウの香港ゴールデントリオで贈るアクションコメディ。
手を組むとは言いつつも、なかなか相入れないこの3人の様子というのがまず楽しい。中盤に巻き起こる三つ巴の喧嘩シーンなんかマジでおもしろい。上手い具合に混戦しつつ、ちゃんと1対1対1になってるその立ち回り、構図が秀逸。今作でジャッキーが演じるのは弁護士、こんなに闘えちゃう弁護士は他にいないだろうね。初めは悪側に雇われる彼だけども、徐々に正しい行いに目覚めていく様がグッド。サモ・ハン演じる詐欺師も、最初は罠に嵌めようとしてるのにその相手にガチで恋しちゃうとか、その描写とか今見るとすげー可愛い。その流れで要所要所に出てくるのがラブストーリー要素。街中で拡声器を使って愛の告白とか、法廷で尋問中に愛の告白とか、このメロドラマ的な展開は完全にご愛嬌、という感じで。
更に今作の見所と言えるのが終盤、『スパルタンX』でもジャッキーと死闘を繰り広げたキックボクサーのベニー・ユキーデとの再戦。これはやっぱり胸熱。まぁでもこの再戦も前よりかは劣ってしまうってのが正直なところ。総じて、ジャッキー主演作の中ではちょっぴり影の薄い一本。ただ、常に葉巻吸ってないと気が済まないみたいな今作の悪党のボス、彼の顔芸や存在感はなかなかインパクトがあるからちょっと点数プラスということで。劇終。
