ヤズカシバド

家族の庭のヤズカシバドのレビュー・感想・評価

家族の庭(2010年製作の映画)
3.4
優しさと厳しさが絶妙に混ざり合ったお話。人間、助け合いというのはとても大事なんだけど、それと同じくらいにお互いの距離感も大事なんだ。誰しも自分で背負わなくてはいけない場面はあるし、人のことを構っていられない状況のもある。常におんぶ抱っこというわけにはいかない。だからこそ「常に話ができる相手がいる」という安心感は計り知れないし、それが当然だと錯覚してしまうのだと思う。メアリーやケンなど、キャラクター達が本当に腹ただしくて愛おしかった。状況や感情を説明しすぎない所や、キャラクターを丁寧に映しているのも良い。終わり方にはシビれた。