ディランについてすごく知っているわけではない。いくつかアルバムは聴いていたし、たまーに鼻歌が出たり、彼の名がつくお店に行ったこともあるけど、めっちゃ好き!って程でもなかった。ボウイを追いかけていると彼の影響が見えるからまた少し聴いているこの頃。そんな私にわかるのかな…と思いながら、今年来日して、ノーベル賞を取った今、ちょっと向き合ってみるかと手に取った。
出だしからかなりオシャレ。期待が高まる。彼のエピソードや言葉がちょこちょこ出てきたり、豪華俳優陣たちが演じるディランにおおっ!と反応。
特に、ケイト・ブランシェットには惚れてしまうくらいに痺れた。なんてイケメンなんですか!
私があの髪型をしたところで高木ブーになるだけだもんなぁ。美しいって罪だなぁ。
I want you が流れるシーンも好き。
全部理解できたかというとそうじゃないのが残念だけど、混沌とした世界では言葉の意味は無意味だからそれでいいのかも。
ディラン好きに解説してもらいたいな。初心者にはたぶんちょっと厳しいけど、映像のオシャレさと楽曲の良さはピカイチなので意外と楽しめるのかも。
お酒が少し残った頭でランボーを読んだあの朝。あの日の感覚とちょっと似てる。私はそこにいなかった。昨日と今日の境がわからないように、自分を迷子にしてしまったあの日。人は意味や価値を欲しがるけど、ただそこにあることを信じればいいのかもしれない。
他人がとやかく言うことも、無理に自分を探すことも無意味なことで、風の吹くまま受け入れて生きてればいいんじゃないの?って言われた気がした。
京都でディラン・オールナイト上映があるらしいからまた観に行こうかな。