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アイム・ノット・ゼアのsonozyのレビュー・感想・評価

アイム・ノット・ゼア(2007年製作の映画)
4.0
『エデンより彼方に』『キャロル』『ワンダーストラック』のトッド・ヘインズ監督による、ボブ・ディランの伝記的なイマジネーションストーリー。
ヴェネツィア国際映画祭 審査員特別賞他。
ケイト・ブランシェットは数々の助演女優賞を受賞。

その歌詞、言動、楽曲で時代を揺るがし続けたボブ・ディランのさまざまな人格を投影した、名前も異なる6人が交錯しながら展開するという構成が面白い。

●アルチュール(ディランに多大な影響を与えたアルチュール・ランボー的な人格)ベン・ウィショー
●ウディ(黒人のブルースやウディ・ガスリーに影響を受けた少年時代の人格)マーカス・カール・フランクリン
●ジャック(フォーク=プロテストソングのシンガー時代の人格)クリスチャン・ベイル
●ロビー(妻と出会う時代の人格)ヒース・レジャー
●ジュード(ロックスター的に変貌しフォークへの裏切りだ!とブーイングを浴びた時代の人格)ケイト・ブランシェット
●ビリー(隠居的な生活を送っていた時代の人格)リチャード・ギア

見る度に惚れてまうがな!のケイト・ブランシェットですが、今回のディラン憑依っぷりも最高でした。

妻クレア役(一人目の奥さんサラ・ラウンズをイメージ?)のシャルロット・ゲンズブールや、NYの人気モデルココ役(交際相手だったイーディ・セジウィックをイメージ?)のミシェル・ウィリアムズも良かった。

ボブ・ディランさん、実はさほど曲を聴き込んではいないのですが、現在77歳でご健在なようで、まさに生ける伝説ですね。
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