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アイム・ノット・ゼアのako4uのレビュー・感想・評価

アイム・ノット・ゼア(2007年製作の映画)
2.0
知ってるのは『Blowin' In the Wind』と『Like a Rolling Stone』だけなんですけどね

でも、たった1人の人物を、まだ生きてる人物を、6人の俳優が表現するだぁなんて(しかもこのメンバー)
そんな構成を思いつかせる ボブ・ディランなる人物が何者か
観てみたくなります

が、観ても ボブ・ディランの輪郭は 依然として曖昧なままです
オムニバスの伝記とかじゃなかった
監督も俳優たちも きっとすごくボブ・ディランについて調べて 考えて
その それぞれの解釈がぶつかりあってスパークした、イメージ映像のような映画

万華鏡のようにカシャとやるたびに見えるものが違う不思議な映画
散文詩的すぎて意味を追いきれませんが
これは頭じゃなくて心で観るものらしい

数々の企画が断られ続けたなかで、唯一 ボブ・ディランが 作ることを許可した映画だそうですが
音楽でも絵画でも
アーティストが、自分の手を離れた作品を、受け取り手の解釈に委ねるように
ボブ・ディランは 自分自身もひとつの作品みたいに 相手の解釈に任せたのかなぁ?

ケイト・ブランシェット
ボブ・ディランを女優が演じるとしたら誰か?という問いがまずあって
名前のあがった人がいったい何人いたのだろう?
その解答として導き出された人
見事やってのけた人
やはり稀有な存在なのだ
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