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トゥモロー・ワールドのおんのレビュー・感想・評価

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)
4.1
Dystopia

2027年ロンドン。
世界から子供が産まれなくなって18年後。
最後に産まれた子供が、狂人じみたファンに刺殺されたところから物語が始まる。

A.クアロン監督待望の作品賞獲得はならずでしたが「ROMA」で見事アカデミー三冠(監督賞、撮影賞、外国語作品賞)。
記念に過去作品のこちらを見てみました。

・感想
正直舞台設定はぶっ飛びすぎててあまりイメージできないし、一度見ただけでは理解しきれない難解な作品という印象が一番。
ただ「ゼログラビティ」の時には感じられなかった、クアロンの映画に込める「生」という一貫したメッセージは、一番感じることができた作品と感じました。

・印象に残った点
@長回しとエマニュエルルベツキ
本当にすごい。
爆発シーンとかを混ぜるあたり、どんな技術を使えばこの映像が撮れるのか想像もつかない。
撮影担当のエマニュエルルベツキは「バードマン」でも驚愕レベルの撮影(編集)技術でしたが、この時からその片鱗が見える。

@生
いつの時代も若い世代が希望というメッセージでしょうか。
後半の戦闘シーンからの一幕は凄く感動的で、思わず鳥肌がゾワッと立つ感じがすごく心地良かったです。

唯一許せないのは邦題。
トゥモローワールドって何だ?
おん

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