ショウコ

DEAR WENDY ディア・ウェンディのショウコのレビュー・感想・評価

4.1
手紙を書いてるところから始まります。ウェンディとは主人公が銃に名付けた厨二ネーム

とても個性的な作品です。拳銃を愛好する秘密基地サークルを作った少年少女の話としか言い表せない…多分ブラックコメディ。本人たちは平和主義者なわけで銃を人に向ける事を禁忌としています。銃を伴侶とし儀式を行い日々研究を重ね腕を磨きコスプレしてポエム…この拗らせっぷりに悶絶必至。楽しそうだけど恥ずかしくて鼻血が出そう!

しかしだんだん笑えなくなってくる。現実味は皆無なのに心理描写は非常にリアル。「行使はしないけどいざとなったら役に立つ」とか己に自信を付けるためって理由で護身術やってた人が実戦でひけらかしてみたくなる気持ちはこんな感じなのでしょう。独自ルールのゴッコ遊びがエスカレートしていく過程はカルト宗教の成り立ちでも見ている様です

綱渡りみたいな危うさにドキドキしていると予想外の方向から火がつき銃を手に取ってしまう…。んな馬鹿なと何度つぶやいたか。狂気の沙汰+シュール!派手という事ではなく、馬鹿であり高潔でありクレイジーであり超現実。なのに何となく解る🤔

「目覚めろ、バッドスティール(銃)」で赤面させてからの遠距離精密射撃などパーソナリティに光を当てた活躍シーンとか、闘争本能は鼓舞するけど特に役に立ってないチ○コ縛りとか本人たちが真面目なだけにどこまでシリアスに観たら良いのか分からずクスグった死にするかと思ったわ

画がやたら暗いのですが、照明を使わない事をこだわりにしてる監督さんなのだと聞いたら何故か許せちゃう不思議。地下のアジトの採光は上手にやってます
美麗おっぱいも出るよ!(ちょっとだけ)
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