しゃにむ

男はつらいよのしゃにむのレビュー・感想・評価

男はつらいよ(1969年製作の映画)
4.3
「ザマ見ろぃ、人間はね、理屈じゃ動かねぇんだよ」

<男はしたいよ>
結局そういうことですよね(゚∀゚)

潜在的に『何処か遠くに行きたい』と言う願望があるのか、朝に電車に乗って出発までぼうっとしていると、そんな衝動が急に湧いて出ることがしばしばあります。ケルアックとか沢木耕太郎などを敬慕している割に席を立つ勇気は全然なく、感情のスイッチをオフにして電車に揺られてる毎日です。だから寅さんみたいな生き方が羨ましいなァ…と。

自分は滅多に戻って来ないクセに気が向いてひょっこり顔を出しても寅さんは前会った時と変わらない表情で出迎えてくれます。世代的にはだいぶズレてますが、観ると不思議と懐かしくてあたたかい気分になります。日本人のふるさとみたいなモノ、、日本人で良かったなぁ…としみじみ感じました。

あらすじ↓
もはや説明不要。常識&義務(&義務)

・ハンカチ必携
→ きっと一度は聞いたことがあるイントロ…ああ…もうすでに涙腺の元栓が…(つД`)

「姓は車 名前は寅次郎 人呼んでフーテンの寅」

→ この台詞は諳んじても言えそう。日本語字幕や英語字幕があるようなのでちょっと驚きました。日本語字幕は有り難いですね。寅さん早口すぎ&台詞長すぎだから。

・時代は電子だよ
→ 実に20年ぶりに葛飾柴又に帰ってきた寅さんはおいちゃんおばちゃんに柄にもなく正座をして堅っ苦しい挨拶をします。ぶっきらぼうな人だけに可笑しい。それから的屋の品物を土産に渡します。電子ブレスレットだかなんだか胡散臭い健康グッズです。祝いの席なのに見物に来ていた近所の人にも商売始めちゃいそうです。口が上手いなぁ(゚∀゚)

・結構毛だらけ猫灰だらけ
→ 妹さくらの大事な縁談のお供をすることになった寅さんは張り切ります。見合いは格式ばったホテルだから寅さんは変に浮いてます。スープをズルズル音を立てて飲んたり、ガッツガッツと皿に食いついたり、酒が入るとさらにエスカレート、独自の糞の字の由来やら屁の由来の解釈トークやら、トイレに立った向こうのお母さんにもしや糞ですかとか言って何故かご一緒したり…こりゃさくらも居た堪れないでしょう。結構毛だらけ猫灰だらけ尻の周りは…の駄洒落で笑ったお嬢さんなかなか美人でしたね…しめしめ…ぼくも話題として使わせてもらいますよっ。

ヤケのヤンパチ
日焼けのナスビ
色が黒くて食いつきたいが
あたしゃ入れ歯で歯が立たないよ
→ 酔っ払って縁談をおじゃんにした寅さんは事態がよく分かってません。威勢良くお得意の駄洒落飛ばしてケラケラ笑うからおいちゃんがキレて表で大ゲンカです。無神経で喧嘩っ早いロクデナシに思えてイラッとしますが拭いた手ぬぐいでススまみれになってさくらに笑われる姿で許せます。無邪気というか悪気がないんだな。そこも魅力なんだな。

・民主主義的にやろう
→ 近所のタコ社長の工員連中がさくらと仲良くするのが気に食わなくてさくらは貧乏人の嫁にはやらんと啖呵を切ると工員連中とおおごとにも果し合いになります。さくらに片思いをする工員の博と男2人話し合い。てっきり博とさくらの仲は許さん、というかと思ったらあっさり認めてくれる寅さん。

「さくらの旦那は大学出てないとダメだ」

「お前は大学出てないと嫁は貰わんのか?」

は?(゚∀゚)
何言ってるやらわからなくなります笑 矛盾するとこもまた愛機なんでしょうね。

・恋愛指南
→ 寅さんが純情で奥手な博に女を落とすテクニックを伝授します。目が大切なんだ、と力説するのはいいですけどただ瞬きしてるふうにしか見えないんですがね…マドンナ相手に実践するとゴミでも入ったのかと誤解されて爆沈します笑 目力に定評あります(宣伝)

・ナニってナニ?
→ 寅さんが博のキューピッド役を引き受けると話がややこしくなります。さくらに結婚のけの字も出さないで勝手に脈がないと博に告げて面倒くさい展開になります。全く困った兄さんですが万事結果オーライです。ところでナニってナニですか?(ゲス顔)

・諏訪…ン一郎
→Wikipediaで調べても読めない…博とほとんど絶遠していた両親が結婚式に出席するシーンが個人的に一番好きです。どんな親でも親の感情があるんだ。親不孝な寅さんが一番喜んでいるあたりがグッと来ます。袖が裂けても縁は裂けないんですね( ;∀;)

・罪なお嬢さん
→ 寅さんの恋愛要素は少な目です。思わせぶりなお嬢さんがイケナイよ…別れ際に手を握られたらさ…惚れてるって思うじゃん…おやすみって言わないでよ…罪やわぁ…

今はすごくフーテンになりたいです。男はつらいのです…したいのです…散歩とかネ。下心なんてないですヨ。だってぼくには上心しかありませんからね (`・ω・´)キリッ

余談
高校編 男はつらかった
席が隣になりやたら絡まれる。恋愛ごとを根掘り葉掘り尋ねられ恋愛相談をする仲に。結果は案の定撃沈。次第に意識するように。それとなく交流していると逆に恋愛相談を持ちかけられ困惑、真剣に答える。幸せになってくれたらそれでいい。卒業式前に打ち明けようと呼び出すも返信がなく終わる。見返したくて浪人を始める。以後音沙汰なく現在に至る。男はつらかった。。