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男はつらいよのSEIJISANのレビュー・感想・評価

男はつらいよ(1969年製作の映画)
4.0
長寿シリーズの第1作目。最初から「男はつらいよワールド」は完成されている。ブレてない。妹さくらの縁談に寅さんがついて行って大騒動。ここはトコトン笑わせにきてる。楽しくて楽しくて仕方無い。が、寅さんが悪ノリし過ぎて縁談は破談に。そこからの寅さんは少し悪い。家族で大喧嘩となるが仲直りも早い。これが本当の「仲良し」なんじゃないかな。喧嘩しないのが仲良しじゃなくてね。その後さくらは家の裏にある工場で働く好青年、博との出遭いがあり、ほどなく結婚へ。だが博は父親から勘当を受けて大変な思いをして今の職場まで辿り着いた事がわかる。結婚式にはその父親もやって来る。複雑な心境の博。そして父親は結婚式の司会者から式の終わりにスピーチを請われ、語りだす...。父親役の志村喬さんのあまりにも熱くて人間的なスピーチに思い切り泣かされた。そこで同じく感動した寅さんの立ち振る舞いに笑わされて又泣かされた。正に「泣き笑い」。とことん滑稽で格好悪いのに、そんな寅さんに憧れる。寅さんに会いたくなる。寅さん大好き。
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