ダークサイドオブザジロウ

男はつらいよのダークサイドオブザジロウのレビュー・感想・評価

男はつらいよ(1969年製作の映画)
3.0
「男はつらいよ」完全制覇 #1

ジョセフ・キャンベルは「千の顔を持つ英雄」で世界各国の英雄譚には似通った要素や基本構造が存在することを指摘したが、「男はつらいよ」は第1作にしてフーテン譚の完成形を提示していると思う。単なるマンネリズムではない。若い頃の倍賞千恵子の美しさにも眼を見張るが、中でもこの第1作が屈指では。渥美清がその辺にいそうな感じがする、ということで舞台に葛飾区柴又が選ばれたということだけど、確かに柴又以外のロケーションだったらこんな長く続く作品にはならなかったと思う。