ガブXスカイウォーカー

男はつらいよのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

男はつらいよ(1969年製作の映画)
3.6
シリーズ1作目。
1969年の作品なのでみんなまだ若い。博役の前田吟はイケメンだし、さくら役の倍賞千恵子なんかまだ28才でピチピチ。
今作はさくらと博のなりそめを描くのだが、博の告白る台詞がすさまじい。
「ぼくの部屋からさくらさんの部屋が見えるんだ。朝、目を覚まして見ているとね、あなたがカーテンを開けてあくびをしたり、布団を片づけたり、日曜日なんか楽しそうに歌を歌ったり、冬の夜、本を読みながら泣いていたり。工場に来てから3年間、毎朝あなたに会えるのが楽しみで、考えてみればそれだけが楽しみで3年間を・・・・僕は出ていきますけど、さくらさん幸せになって下さい。さよなら」
覗き魔と言うかストーカーじゃん。きっと3年間さくらの着替えやオナニーも見て、ハァハァしていたのだろう。
でも、さくらは出ていく博を追いかけ、顔見知りとはいえ一度もデートしたことすらないのにあっさり結婚を決めてしまう。
ずいぶん強引な脚本だ。まあ喜劇だからこれでいいのか。野暮な突っ込みを入れてしまったけど、その後、数十年も続く作品だけあって面白いことは面白い。
それにしても当時の寅さんはクズ過ぎ。気分屋で言いたいこと言って、すぐにカッとなってケンカして、みんなを不快にしまくる。やりたい放題で1ミリも好きになれる要素がない。死ねよ。