実際にはあり得ないようなことをやってのける寅さんだが、その反面「でもホントにいるかも」って思えるところがすごいと思った。
ネトフリにあったので試しに見てみたら、グッと引き込まれてしまった。
渥美清の大将感がたまらない。
この第一作では妹のお見合い相手の会社のお偉いさんと寅さんのパーティーでのくだりが堪らなく面白かった。
平成5年生まれの私が、令和2年に、昭和44年の映画にハマるとは、なかなか面白い。
孤独のグルメの井之頭五郎のように、この世界のどこかで、確かに生きているような実在感を感じる。
だから同じようなことを毎回やってても、ストーリーよりも人間を見てる意識が強くなるから、様式美が成り立つのだろう。
息苦しい現代だからこそ、こういう映画が必要だ。
だから「今」を色濃く反映するネトフリでも配信されてるのだろう。