映画鑑賞記録用

捜索者の映画鑑賞記録用のレビュー・感想・評価

捜索者(1956年製作の映画)
3.7
よく西部劇では、インディアン=悪というが、実際にはそういう作品あまり見たことなかったのね。この『捜索者』は、その点でハッキリ、インディアン=悪の図式を打ち出しており、かえって珍しかった。
ジョン・ウェインが、コマンチ族絶対殺すマンになってるんだが、さらわれた姪っ子デビーを助けに行ったら、彼女がコマンチ族に育てられて、「蛮族化」しているのを知るや「こいつ殺そう、もう白人じゃない」って……ある意味強烈なキャラクターである(苦笑)
人種差別ってより、文明観の問題でもあるのか。ある意味で中国人にも似ている。中華の徳を慕って文明化すればどこの人間であろうと中華、中国人が塞外の民に捕らわれればもう野蛮人、みたいなね。蔡文姫が匈奴の左賢王に嫁いで、その間に生まれた子供は、文姫が中国に戻れるようになっても置いていく、みたいな?
一応、裏設定では、兄嫁のマーサが元恋人で(これは何となく分かった)マーサの娘デビーがインディアン化してるのを知って、マーサに兄を選ばれたときのような一種の寝取られ男的なショックを受けたというのがあるらしいが。根っからの善人でなくても、かなり偏った世界観の持ち主でも、タフでへこたれなければヒーロー…みたいなのはなかなか新鮮でした。

追記 一応、白人に友好的なインディアンと敵対的なインディアンは扱いが別になっており、コマンチ絶対殺すマンのジョン・ウェインも、友好的なインディアンには冗談言ったりしてる。savageかどうかが境なのだろう。