人物がそこで本当に生きているのを定点でこっちが覗いている感覚。
まるで作られているものとは思えない。
大事な人を亡くしたという共通の思いを抱えて、みんなでそこに暮らしている。
樹木希林さんの、よしおくんには毎年来てもらうってとこ鳥肌立った。
自分の本物の子ができたら、親というものはそういうもの。なんにも悪いことしてないのに。誰を憎めばいい、むしろ憎んでいられる方が楽。
父と子の頭が硬くて、細かいことを気にするところがそっくりなことだったり。
連れ子も父を亡くしてるから少し皮肉れているところだったり。
姑のことを若干よく思っていないところだったり。
家族の描き方が細部まですごく繊細で素敵。
そして最後。
モンシロチョウのところで涙が出た。
親から子へ、そしてまた自分の子へ。
そうやって家族は繋いでいくんだな。