すずき

アルティメットのすずきのレビュー・感想・評価

アルティメット(2004年製作の映画)
4.0
近未来(2010年)のパリ13区。
スラムと化し、治安が急激に悪化している13区を、政府は壁を作って隔離していた。
ある日、潜入捜査官のダミアンは国防長官に招集され、13区のギャングに奪われ、24時間後に爆発する新型時限爆弾の解除を命令される。
ダミアンの案内者として指定されたのは、13区で生まれ育った囚人、レイト。
だが、警察の裏切りでギャングに妹を奪われた彼は、国家権力に不信感を持っており、ダミアンに従おうとしなかった…

君はフランス忍術「パルクール」を知っているか!?
あらゆる人工物に溢れた、コンクリートジャングルの都市の中を、縦横無尽自由自在に駆け抜ける!
それが現代忍法「パルクール」だ!(よいこはマネしないでね)
本作はパルクールの創始者ダヴィット・ベルと、パルクールの他にアクロバットや武術の心得もあるスタントマン、シリル・ラファエリの二人を主演に迎えた、骨太で「ガチ」なアクション映画である!
あ、最初に不満を言っとくと、中盤のアクションシーンが少なくって、肝心のパルクールアクションは序盤がピークな事w
まあでも中盤も退屈じゃないし、後半は格闘アクションにパルクールらしさを加えた捻りのある闘い方だったりと、充分楽しめた。
格闘シーンは中ボス戦のボンレスハムがお気に入り。

設定は「ニューヨーク1997」っぽい。反体制側のレイトは平井堅似のスネーク・プリスキンだ!
様々な人種に溢れたスラムと化したパリは、現在の状況に酷似している。
今ほど難民受け入れとかしてなかったけど、2004年当時から民族ごちゃ混ぜ治安悪化の傾向はあったのかな。
あとスラムでギャングとガチアクション、っていうコンセプトは「ザ・レイド」っぽい。

しかし、半年間ギャングに囚われで薬漬けにされている、という絶望的な設定のレイトの妹、「廃人」とか言われていた割に目茶目茶健康体やんけ!
もう一度言うけど、目茶目茶健康体やんけ!!
まあその方が安心して気持ち良く見られるけどさ、もっとズタボロにされた美人が見たいと言うか何と言うかゴニョゴニョ…