オルキリア元ちきーた

アルティメットのオルキリア元ちきーたのレビュー・感想・評価

アルティメット(2004年製作の映画)
3.5
リュック・ベッソンが脚本を書いたフレンチアクション映画。
2004年上映の時点で2010年を想定した「近未来モノ」でもあり、スラムと化したB13地区と呼ばれる地域を善良な市民から隔離する為に「壁」を作り、その中で繰り広げられるバイオレンスストーリーがメイン。
アクションは特に激しいバトルや銃撃戦がある訳ではなく、パルクールと呼ばれるビルの屋上や壁を跳んだり降りたり登ったりする鮮やかさを前面に出す逃亡シーンが見もの。
そしてやはり「TAXI」シリーズの様に、少しトーンを抑えたフレンチアクションと、ヒロインが矢鱈と気が強くて男を圧倒するのがお約束。

気がつけば、やっぱりリュック・ベッソン節の「真に悪い奴は一番偉い奴」というオチが待っていて、さらにそれをサクッと倒す、フレンチムービー特有のカジュアルなユーモアでクライマックス。

兎にも角にもB級アクションムービーで肩に力を入れずに楽しめる。
所々に挟まるバトルアクションが、ジャッキー・チェンの香港アクションを彷彿とさせるのが面白かった。
さりげなくブルース・リーのポスターが貼ってあったりするしね。