昨夜、終電を逃してしまいネカフェに泊まった。
またADOLESCENTSのライブ行ったんだよ。今回は『Halloween Ball』というガレージ・ロック系のメインの小規模フェス。あまり縁のないシーンだから当日までオールナイト・イベントだと知らなかった。
徹夜なんてもう無理だぜと焦ったけど、幸いADOLESCENTSの出番は22時40分で演奏時間30分だから余裕で帰れるとわかりホッとした。
けど、段々タイムテーブルが押してきて最終的ADOLESCENTS始まったの23時20分なんだよ。これでも30分後に駅まで早歩きすれば何とかなる時間ではあった。
なので、ライブが終わり素早くエントランスに向かってたら突然腕を掴まれ「あーっ、今日も来てたんだ😆」とゴキゲンな調子で声をかけれた。見ると先週の高円寺でのADOLESCENTSのライブの時に一緒に道に迷ったことで仲良くなったスケーター・チーム🛹の地下格闘技選手的なオーラを放つパイセンだった(詳しくは続・夕陽のガンマンを参照)。
パイセンは満面の笑みで前回できなかったからと言って一緒に来てるスケーター🛹仲間達におれを紹介しだしたんだよ。みんなめっちゃフレンドリーに接してくれるし、「時間ないんで帰ります」と言って地下格パイセンの顔を潰すようなこともできず、15分ぐらい談笑することになってしまった。それで終電逃した、、🚃
今日も用事があるから睡眠が必要なんだけどキャラに似合わず枕が変わったら寝れない無駄に繊細なタイプなんでネカフェなんかで仮眠取れねぇんだ😣ライブで神経も昂ってるしな。ならば頭を使わず観れるのにしようと思い本作をチョイス。
キャノン・フィルムでブロンソンと言えば治安維持の名を借りたチンピラ銃殺映画になった『デス・ウィッシュ』シリーズが有名。本作は邦題もデス・ウィッシュ・シリーズに似ているが別物。
元妻と元同僚の殺人犯に仕立て上げられたマーフィー刑事が主人公。彼が自分の無罪を証明するために奮闘し悪党達と戦う。
デス・ウィッシュのポール・カージーとのキャラの違いを鮮明にするためか、本作のブロンソンのマーフィー刑事は妻に逃げられたショックで酒浸りになるダメ男の韜晦系刑事。
元妻がストリップダンサーになったことが耐えきれず店まで押しかけ辞めせようと口論となり元妻の彼氏もディスり一悶着起こす。プライドと未練の塊で情けない笑 捜査中にもスーツの内ポケットからスキットルを取り出し飲酒する壊れよう。
しかし、ブロンソンがやる以上ただのダメ男ではない。仕事はできる。逮捕を逃れるため人質を取って発砲するマフィアの弟をビシッと射殺する。この辺はデス・ウィッシュのポール・カージーに見える笑
そして、この後先述したように殺人の冤罪を着せられる罠に陥る。この流れだと弟を殺されたマフィアの復讐だと誰しも思うが、犯人は昔マーフィーが逮捕して医療刑務所送りになったサイコパスの女だった。彼女は自分を刑務所送りにした人間達(刑事、検事、裁判官)を皆殺しにする計画を立てていた。偶然だろうけどこの女性犯人の設定、90年代を先取りしている。ミステリーとしてもおもしろい。
それと成り行きでマーフィーと一緒に留置所から逃げることになる女の車泥棒がバティ的な存在で、この女性が向こうっ気が強く毒舌で姿はボーイッシュで手塚治虫のどろろを彷彿とさせるチャーミングさが光る魅力的キャラ。マーフィーとは恋愛にならず友情で止まる。これなんて2010年代を先取りしてる。偶然だろうけど。
所詮偶然なんで、その価値に監督のJ・リー・トンプソンが気づいていないから観る側に早々にサイコ女が犯人と明かしてしまうし、女車泥棒にマーフィーに惚れてる仕草を見せる演出をしてしまう。先進的な女性キャラもミステリーも古臭い無配慮な演出で台無しになる。勿体ない笑
まあ、J・リー・トンプソンもデス・ウィッシュ・シリーズ監督してるから複雑なこと考えたり、凝ったことする気力がなかったんだろうね。あと、そのミステリー演出の下手さから珍品ホラーとして(極一部で)名高い『誕生日はもう来ない』を監督してるから基本、サスペンスやミステリーが下手なんだと思う。
結局、キャノン、J・リー、そして俺たちのブロンソンのゴールデントライアングルの手にかかると、推理もサスペンスもクソもなくタフで渋いブロンソンが銃をキメキメで撃って、アクションすることで全て解決してしまう。
本作はデス・ウィッシュほど派手な過剰殺傷はないけど、ブロンソンがヘリ🚁を運転して墜落しながらも紙一重で助かるというシュワばりのアクションを見せる。この時代は銃撃と爆発と脳筋アクションが人気を集めたから、この時65才ぐらいのブロンソンも頑張ってたんだよ笑
こういう今の基準では「かっこいいー😝www」てなる男汁迸る脳筋アクションはある意味癒しだよ。全てが安易で想定内だから神経と心を乱さない。