青山

欲望という名の電車の青山のレビュー・感想・評価

欲望という名の電車(1951年製作の映画)
3.4

教師のブランチは夫を亡くし土地も失い、遠い町に住む妹のステラとその夫のスタンリーの住む家に居候することになる。
しかし、粗暴な肉体労働者のスタンリーは、お高く止まったブランチを目の敵にし......。


元は戯曲だそうで、映画化に際して性的に過激な場面はほのめかし程度でカットされ
、かなりマイルドになっているようです。
それでも、お互いの内面を狙いえぐりこむように打つべし打つべし打つべし!ってな具合に繰り広げられる怒鳴り合いの会話劇は十分刺激的で飽きさせません。
私はたぶんちょうどこの2人の間くらいの立ち位置なので、ブランチの気取った感じもむかつけばスタンリーの暴力性も嫌なので、どっちの悪口にも共感できて漁夫の利的に楽しかったです。

最後の方、ちょっと展開が急だなと思ったら、忖度によって色々と原作から削られたシーンがあるらしいですね。ウィキペディアで調べたらなかなかエグくて、さすがに主人公がかわいそうになりました。
なので後味最悪ですけど、面白かったです。
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