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欲望という名の電車のYoliceのレビュー・感想・評価

欲望という名の電車(1951年製作の映画)
3.7
テネシー・ウィリアムズの戯曲の映画化

『欲望という名の電車』っていうタイトルはストーリーを暗示してるのかなって思っていたのですが、どうやら "DESIRE(欲望)" っていう名前の路面電車は実際に走っていたのだとか

本作は、財産と夫を失った喪失感を男で埋めようとする女が、徐々に空想の世界で狂っていく様を描いたもの
現実と理想の乖離、欲望と死の対比がとにかく恐ろしい作品

ヒロインを演じているヴィヴィアン・リーの演技がとにかく圧巻
今作のブレンチ・デュボワと、同じくヴィヴィアン・リーが演じている『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラは、2人とも南部出身、上流階級の没落など…といった共通点があるので、南北戦争前後のアメリカ社会っていう点で比較すると面白いなと思いました
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