ゆらしな

おもひでぽろぽろのゆらしなのレビュー・感想・評価

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)
4.3
初見ではないです。一つ一つのエピがなんとなく記憶にある程度。

物語ることの残酷さというか、ある意味の危険性みたいなところまで踏み込んだ映画だと思います。その上で弁証法的に、物語の持つ明るい方の力を提示していくと。
「観客自身の物語」を今一度編集し直したくなる、そんな映画って貴重だと思います。
「自分自身の物語」に囚われてない人にとっては、なんのこっちゃな映画でしょうが。

観てる時は、ちょっとセリフで説明しすぎちゃってると感じてしまったけど思い返すと必要十分かなと。

カットの切り替えのタイミングなど演出の上手さは抜群で、それだけで気持ちいいシーンが多数です。虚実が入り混じる雰囲気が独特で、とても好みです。