みおこし

トワイライトゾーン/超次元の体験のみおこしのレビュー・感想・評価

3.8
ずっと観たかった一本。当時を代表する名監督たちによる4話構成のオムニバス形式のホラー寄りのミステリー。

オープニング
セグメント1『偏見の恐怖』/ジョン・ランディス監督
セグメント2『真夜中の遊戯』/スティーブン・スピルバーグ監督
セグメント3『こどもの世界』/ジョー・ダンテ監督
セグメント4『2万フィートの戦慄』/ジョージ・ミラー監督
エピローグ

ダン・エイクロイド、ジョン・リスゴー、ヴィック・モローなどなど各話ごと演技派揃い。テレビシリーズに負けず劣らずの見事な演出とストーリーに引き込まれました!『世にも奇妙な物語』の元ネタとも言えるので、ああいう雰囲気の作品が好きな人はたまらないはず。
どのエピソードも良いけど、個人的には第1話と第4話が好き。特に第4話はあまりにも有名な1本で、『古畑任三郎』でも今泉くんが同じような話をするエピソードがあったのが懐かしい(笑)。飛行機の窓の外を見たら、そこになんか得体の知れないもの?がいるなんて発想がすごい。きっと小さい頃に観たらトラウマだったろうな...。目を凝らしてようやく見えるようで見えないあの謎のクリーチャーの再現度も当時としては画期的で、今観てもすごく面白かったです!汗びっしょりで恐れおののくジョン・リスゴーの顔が忘れられない(笑)。

第1話は、撮影中のヘリコプターの墜落事故により、図らずも主演のヴィック・モローの遺作となってしまった作品。差別をしていた人間が実際に差別されるようになるというテーマがとにかく秀逸で、この作品に関しては万国共通で観た人に何かしらのメッセージが伝わるだろう名作だと思います。例の事件でカットされてしまったシーンも足されていたら、どんな作品になっていたのかすごく気になるところ。亡くなったヴィックと2人の子役のその後、そして遺族や撮影スタッフの心中を想うと胸が締め付けられるほど痛ましくて、複雑な思いで鑑賞しました。そういった意味でも短いストーリーではありますが、非常に大きな意味を持つ作品なので必見のエピソードです。

こういう作品、今の時代も出てきてほしい!!面白かった!
みおこし

みおこし