horahuki

トワイライトゾーン/超次元の体験のhorahukiのレビュー・感想・評価

3.7
ジョンランディス、スティーブンスピルバーグ、ジョーダンテ、ジョージミラーという超豪華監督陣によるファンタジーでホラーなオムニバス♫

1話目『偏見の恐怖』監督ジョンランディス。
ユダヤ人、アジア人、黒人にめっちゃ偏見持ってる主人公のおっさん。その三者へと愚痴を友だちに言いまくってたら、突然戦時中にタイムリープ。ナチスの軍隊にユダヤ人だと間違えられて…、

差別野郎な主人公が被差別者の立場になって痛い目に合うというわかりやすいお話。嫌いじゃないですが、これやるならもう少し主人公へのヘイトを高めて欲しかったですね。

2話目『真夜中の遊戯』監督スティーブンスピルバーグ。
とある老人ホーム。1人のお爺ちゃんが、子どもの頃にやったような遊びをみんなでやろうと提案。1人の頑固者以外は賛成し、夜中に職員にバレないように缶蹴りや木登りをしようと外に出る。するとみんな幼少期の姿に戻り…。

心が温かくなるストーリーで唯一ホラー成分なしのファンタジー。子どもの頃の楽しさを再度体験することで、自分の人生を振り返り、残りの人生を輝かせる選択の物語。ファンタジックでノスタルジー溢れる優しくてちょっぴり残酷なお話でした。

3話目『こどもの世界』監督ジョーダンテ。
大人にいじめられてた少年を助けてあげた教師の主人公ヘレン。車で家に送り届けると、少年の誕生パーティだからと言って、半ば無理やりディナーを一緒に食べることに。でも家族の様子がなんだかおかしくて…。

家族も含めて歓迎してくれてるのに行動に違和感がある。でも敵意があるようには思えない。次第にその違和感の正体が明かされていくのですが、その閉じた絶望感がとっても良い味出してるナイスな短編。アホみたいなクリーチャーが出てくるのも楽しくて良いですし、オチも好き。

4話目『2万フィートの戦慄』監督ジョージミラー。
飛行機が大の苦手な主人公のおっさん。飛行機の中で冷や汗ダラダラ。ふと窓から外を見ると、翼の上に何かが蠢いているのが見える。慌ててCAを呼ぶも、怖がってるからありもしないものを見たんだと思われ、誰も信じてくれない…。しかし再び化物がはっきりと見え…。

これが一番好きでした!
化物の映し方がとてもうまい。夜の闇と上空の雲が視界を遮り、翼の上で薄っすらと何かが動くのが見えるだけ。その何かが蠢く異様な光景と機内での日常的な光景の対比が、恐怖を盛り上げるという点で凄く心地よくて、テンション上がりました!化物がおっさんの飛行機恐怖症からくる妄想なのか明確にしない中での嫌〜な余韻で幕引きとなるラストも秀逸。

3話目と4話目が好きですが、2話目もさすがスピルバーグといった風格を感じさせる良作でした。プロローグとエピローグも必見!元となったテレビシリーズは見たことないんですけど、めっちゃ見たいんですよね…。見る方法あるのかな。
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