MizueTakadaka

トワイライトゾーン/超次元の体験のMizueTakadakaのレビュー・感想・評価

2.7
異なる監督による4話オムニバスの映画
そもそもスピルバーグ監督の話があるということで見てみようと思ったのだけど、スピルバーグ監督による第二話が1番つまらなかったという…。

一話目は撮影中の事故で主演のヴィック・モローと子役2名が亡くなってしまったという悲惨ないわくつき。
事故の場面はカットで亡くなった子役も出ておらず、本来の結末ではないであろう中途半端な出来。
ヴィック・モロー演じる主人公が酷い人種差別主義者で、彼が差別される側の立場になって散々な目にあうという話なんだけど、全然同情する気にもなれず胸糞悪いだけです。
こんな酷い作品のために命を落とすことになって本当に気の毒としか思えない…。

二話目のスピルバーグ監督作は老人ホームの老人達が、新たにやってきた老人の魔法で若返る…ってスピルバーグらしい話なんだけど、なんか話に深みもないし映像的にも特撮すら使ってなくて見所がなかったです。

三話目は旅する女教師が、たまたま出会った少年が、何でも思ったことを現実に出来る超能力者だった…ってゆうような話で、これが話的にも映像的にも1番面白かったと思う。
少年の好きなマンガの世界が現実化したりするのが『MASK』っぽくて楽しい。
ラストでの女教師のとる行動が謎で、この人のほうが少年よりよっぽど怖い気がしました。

四話目は飛行機恐怖症のおっさんが、飛行機のハネにグレムリンがいるのを見つけてパニックを起こして大騒ぎ!ってゆう話で、おっさんがウザくて仕方ないんだけど、不気味な緊張感があり、ウザいのに見ちゃう感じ。

オープニングのエピソードも、無駄にだらだら長くオチの出来も安っぽいのだけど、この古臭い陳腐な感じが、なんだか好きです。
今の映画では出せない味があります。
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