すとんこ

少林寺拳法のすとんこのレビュー・感想・評価

少林寺拳法(1975年製作の映画)
4.0
戦後間もない日本、混沌の無法蔓延(はびこ)る世の中に、少林寺拳法の裁きの鉄槌が振り下ろされる!!って話☆

宗道臣が、満洲にて少林寺を学び、帰国して拳法道場を開き広めたのが少林寺拳法。そんな彼の波乱に満ちた半生を描いた実録物語。

敗戦国として国全体が消沈した空気の中、日本人としての誇りまで失ってたまるかの意気込みで時代を生き抜くバイタリティの塊、宗道臣。官権力にもヤクザ者にも進駐軍にも一歩も引かない彼の姿は、時代を超えて心打つものがあります。

「正義をともなわない力は暴力なり
力をともなわない正義は無力なり」
この言葉、どっかで聞いたなぁと思ったら、『ダイの大冒険』でアバン先生が言ってたやつやぁ(『ガンダムSEED』でラクス・クラインも似たようなこと言ってた)。でも調べたら元ネタはパスカルの言葉だったんですね。なるほど。

当時の、貧しく生きることが正しく命がけだった時代背景が生なましくも、その抑圧をぶち破るような痛快な格闘アクションがより際立つ。『殺人拳』、『地獄拳』シリーズよりアクションスキルが、確実に上がっていることにも注目。

千葉真一の空手アクション映画における円熟味を堪能出来る一本(^_^)☆



○キャスト○
宗道臣(そうどうしん)/中野理男(なかのみちお):千葉真一
大滝憲太郎(空手家):佐藤允
坂本菊:中島ゆたか
友田弘(道臣の門弟):誠直也
小池朝雄 : 赤松栄(赤松組組長)
岩佐多之助(岩佐組組長):名和宏
馬賊の頭目:室田日出男
友田美穂(友田の妹):志穂美悦子
小早川信之(阿倍野警察署署長):丹波哲郎
宗吉野(道臣の母):北林早苗
昌子(大滝の妻):森秋子
阿倍野の警察官:大泉滉
坂井大佐:小松方正
加賀(岩佐組組員):佐藤京一
村山仙造(多度津のうどん屋):河合絃司
三好文吾:達純一
宗道臣(少年時代):春田和秀
赤松組組員:滝波錦司
竹原(岩佐組組員):安岡力也
小岩:土山登士幸
市原:和田真
長谷:加藤直実
河合:沢田俊彦
松永軍次(道場破り):苅谷俊介
村山典子(うどん屋の娘):星野みどり
馬賊:琳大興
立花光男:横山繁
木村:沢田浩二
三井:宮地謙吾
宗ちえこ:角処由美
宗としえ:小池朱美
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