“マジシャン同士のプライドと人生を賭けた壮大な騙し合い”
良くも悪くもクリストファー・ノーラン。
いや、ジョナサン・ノーランか?
本作はノーラン監督としては珍しく原作有りの作品。
なので、パッと見はノーランっぽくない雰囲気を醸し出してはいるものの、終わってみればやっぱりノーラン節大炸裂だったという安定感。
つまり、この作品も一度で理解出来るような爽快感やスッキリ感は皆無。
ノーラン節と言えば時間の弄びが代名詞。
本作もまた、あっちへ行ったりこっちへ行ったりがまぁ激しい。
ただ、それはあくまでも演出効果としての過去や現在の“表現”なので、それについては何とかついていける。
今作は、そんな時間の弄びではなく、〈奇術=マジック〉を題材にしているものだから厄介。
登場人物のあらやこれやの話すら、ここでは触れることもできないほどに、今回は人物像の弄び感がエグ過ぎる。
そういう意味では、マジシャン役のクリスチャン・ベイルとヒュー・ジャックマン2人の演技力には圧倒される。
デビット・ボウイ扮するテスラが出て来てマジックとサイエンスを混同させていくあたりのエンタメ性は、流石はクリストファー・ノーランと言った具合で、イリュージョン系と言うよりも、そこはノーラン作品、やはり難解なSFサスペンス寄りの作品。
とまぁ、テーマがマジックなだけに、大筋の内容は勿論だが、小さなネタすらここでは書けない支離滅裂な感想しか綴れない有り様となりました。
それはそうと、愛しのナターシャ、じゃなかった、、、スカーレット・ヨハンソン様は当時の衣装がとてもよく似合うなぁ♡
お美しすぎる。