まほ

プレステージのまほのレビュー・感想・評価

プレステージ(2006年製作の映画)
3.2
伏線回収具合がさすが
クリストファーノーランらしい。

またこれノーラン作品恒例の
深読みしないと理解できないタイプ。
今回はそんなにいつも時間を操るので
有名なノーランもそんないじってなかったような。

スカーレットヨハンソンの
イギリス英語が聞ける今作〜!
めっちゃセクシーすぎる。
いや、その発音どこから出るんです!?
マイケルケインとチャンベー出てると
『ダークナイトトリロジー』思い出して
「坊ちゃんついに子供が!」とか
「アルフレッドおじ良かったねえ」とか
変なこと考えてしまった。

結末的にはそこまでするかという恐ろしさ。
ヒュージャックマンは
ただ家族のような愛が欲しかっただけなのに。
それに対してクリスチャンベールは
マジックの為なら
犠牲を出してでもやり遂げる。
人間味があるのはヒュージャックマンが
演じたロバートアンジャーなんだよな。
人間的に恐ろしい存在はクリスチャンベールの
アルフレッドボーデンで。

どちらが正しいのか?どちらが勝利か?

どちらも確かに行ったことは正しいとは言えない。
でも、マジックの勝利という考えでいくと
明らかにクリスチャンベールなのは
間違いないのかな。
ただ2人で1つとして頑張ってきたのに
そんな単純でいいのか?
「犠牲は必要」という考えがあるから?
ただ人間的な勝利としては
ヒュージャックマンの方がよっぽど人間らしい。
そもそも妻を亡くした原因も
生まれてくる子供に出会えなかった原因も
全部クリスチャンベールにあるわけで。
そんな彼が平凡な幸せを普通に味わってたら
そんな姿を見てしまったら
いくら貴族と言えども羨ましいだろうな。

ただやり方が両者ともに狂気すぎる。
まあそれがこの物語の醍醐味なんだろうけど。
まほ

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