TKSD

プレステージのTKSDのレビュー・感想・評価

プレステージ(2006年製作の映画)
3.7
マジックと嫉妬に取り憑かれて外道に堕ちた哀しい二人。

運命の歯車が狂うきっかけが一見ありきたりに見えるが、実は…!という伏線回収の上手さはいつものノーラン。

映画好きの友人が「ノーラン映画に出てくる(一部の?)人間は自分勝手すぎて好きになれない」というようなことを言っていましたが、本作はまさにその極致だと思います。

もはや自分勝手どころではありません。
近しい人達があまりにもかわいそうです。
映像の美しさや、ヒュージャックマン・クリスチャンベイル・マイケルケインの佇まいがなければ見れたものではないほど醜い話です。

しかし、その自分勝手さがもたらす終盤の怒涛の展開は、あり得ないほど強引な部分を含みますがなかなかスゴイ。微妙な気持ちで観てきた気分が報われました。

人を呪わば穴二つ。
外道の極北ここにあり。
ここまで突き抜けるなら、もう何も言うまい。

※ブルーライトに照らされたステージ上のヒュージャックマンのカッコよさは半端じゃないので(特に終盤)、これを観るだけでも鑑賞する価値がある…かもしれません。