けんぼー

プレステージのけんぼーのレビュー・感想・評価

プレステージ(2006年製作の映画)
3.8
2020年鑑賞123本目。
種も仕掛けもありまくりなマジシャン同士の人生とプライドをかけた大ゲンカ。やられたらやり返す。瞬間移動返しだ!

「TENET」公開に向けてのノーラン作品復習。
始めて見たときは衝撃だったなあ。今でもお勧め映画を聞かれたときに紹介する作品の一つ。
ノーラン監督にとっては「フォロウイング」「メメント」以来の時系列シャッフル系映画。「メメント」ほど頭は使わないが、結末がわかってから見るとあちこちの行動やセリフに伏線が散りばめられている。最初からちゃんと見ておかないと整理できなくなる。なんか書いているうちに「メメント」と同じくらい面倒な作品かもしれないと思ってきた。
リアリティはないかもしれないが、登場人物のセリフと行動にちゃんと意味があって、それをちゃんと見ることが出来ないと本当の物語はわからないような作りになっている。
マジックのように、①「プレッジ(確認)」でこの話にはタネも仕掛けもないように観客に見せて、②「ターン(展開)」で意外な展開を見せることで観客を驚かせ、③「プレステージ(偉業)」でさらに想像していなかった結末を観客に見せてくれる映画でした。
ウルヴァリンVSバットマンだね。

2020/9/4観賞