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プレステージのKUBOのレビュー・感想・評価

プレステージ(2006年製作の映画)
4.2
『TENET』の勢いで『プレステージ』を公開以来久しぶりの鑑賞。

クリストファー・ノーランをリアルタイムで意識した最初の作品な気がする。この頃はまだ、観客に説明する気が少しはあったな。作品を重ねる毎に、不親切になってる気がする。

今改めてキャストを見ると、ウルヴァリンVSバットマン&ブラック・ウィドウ。絶対にクロスすることのない、カテゴリーが違うヒーローたちが大集合ですね。若い頃のヒュー・ジャックマンが美しい!

ノーランはともかく似非科学が大好き(私も好き!)。『プレステージ』ではテスラの瞬間移動装置(?)、『インターステラー』では重力と時間の関係、そして『TENET』ではエントロピーの減少と時間の逆行と、常に科学少年が食いつきそうな楽しい理屈をくっつけて、それらしい世界を見せてくれる。

2人の因縁のマジシャンの生涯をかけた闘いに、こういった魅力的な似非科学を織り交ぜ、二転三転のストーリーの末にトラウマ級のホラーまがいのラストが。

答えはファースト・シーンに既に提示してあった、というのもノーランらしい演出。

久しぶりに見ても、おもしろかったな〜。



*「エジソンの中傷攻撃だ。テスラの交流電気の方が優れている!」この台詞『エジソンズ・ゲーム』と同じ時代のお話しですね。
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