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大時計のkazu1961のレビュー・感想・評価

大時計(1948年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-649 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋いやぁ、とても面白いノワール調の推理サスペンス作品です!!ジョン・ファロー監督と、脚本家ジョナサン・ラティマーによるこの作品、とにかくテンポが軽快で、そのストーリーテリングも秀逸、さらにユーモアやその空気感のコラボも見事な作品です。推理ミステリー作品の中でも傑作に入るのではと思います。

🖋原作はケネス・フェアリングの小説です。脚本はほぼ原作に忠実で、サスペンスのディテールも丁寧に引き継いでいます。しかし原作とは違えたエンディングが見事。そのためエンターテイメント性が非常に高まりました。

🖋監督のジョン・ファローは、出演しているモーリン・オサリヴァンと結婚。女優のミア・ファローはオサリヴァンとの間の娘なのも有名ですね。主演のレイ・ミランドはオスカー俳優として追い詰められていく主人公を見事な演技で演じています。また、メディア王アール・ジャノスを演じるのはチャールズ・ロートン。企業の独裁者としての歪んだエゴを、表情の変化で見事に演じていて存在感抜群です。

🖋しかしながら中盤以降はこの映画の主役はジャノス出版の巨大な高層ビルと大時計ですよね!!なんせ出版社のビルの時計塔で迎えるクライマックスまで、サスペンスは破綻無く展開されていますから。

🖋本作、1987年、舞台を国防総省に変更するなど設定を変え、ケビン・コスナー主演で『追いつめられて』としてリメイクされました。

🤔Story:(参考:allcinema )
大手出版社に勤める主人公は、社長の命令で愛人の買い物につきあわされるが、その夜、愛人が死んだことを知らされる。社長と弁護士の提案で、犯人探しの任をまかされる主人公だが、目撃者の証言から判明したのは、昨日、愛人と行動を共にしていたひとりの男の存在だった。そして、その男とは、まさしく自分自身……。

🔸Database🔸
・邦題 :『大時計』
・原題 :『The Big Clock』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1948
・日本公開 : 1950/11/14
・上映時間 : 95分
・受賞 : ※※※
・監督 : ジョン・ファロー
・脚本 : ジョナサン・ラティマー
・原作 : ケネス・フィアリング
・撮影 : ダニエル・L・ファップ、ジョン・サイツ
・音楽 : ヴィクター・ヤング
・出演 : レイ・ミランド、チャールズ・ロートン、モーリン・オサリヴァン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「戦乱の花嫁」のリチャード・メイボウムが製作、「密輸空路」のジョン・フアロウが監督に当たった1948年度作品。詩人ケネス・フィアリングの小説を、探偵作家のジョナサン・ラティマーが脚色したスリラーで、撮影は「失われた週末」のジョン・サイツ、音楽は「火の海」のヴィクター・ヤング。出演者は「春の珍事」のレイ・ミランド、「海賊キッド」のチャールズ・ロートン、「星は輝く」のエルザ・ランチェスター、「ターザン紐育へ行く」のモーリン・オサリヴァン、ジョージ・マクレディ、リタ・ジョンソン、ハロルド・ヴァーミリア等である。
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