カツマ

アメリカン・グラフィティのカツマのレビュー・感想・評価

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)
4.2
その音楽は駆け抜ける青春時代のサウンドトラック!ビートルズ前夜に訪れた一夜の混沌、めくるめく若者たちのミッドナイト!一度しかない夜を刹那的に生き急ぎ、朝日が昇る頃には少しだけ成長した気持ちになれる。優等生も不良もヘタレもみんながキラキラしていて、誰もがその夜に人生の全てを賭けているかのよう。恥ずかしくて懐かしい、それは青春という時代の最期の1ページ。

近年でも『アメリカン・スリープオーバー』など大量のオマージュ作品を生み出している青春群像劇の圧倒的金字塔!この映画でジョージ・ルーカスが商業的に成功し、直後にスターウォーズが生まれたのはあまりにも有名だ。まだまだ脇役のハリソン・フォードなど、その後の映画界を代表するスター俳優を多数輩出!今や大監督となったロン・ハワードの初々しさにも目が離せない!

〜あらすじ〜

1962年、カリフォルニア州のモデストに住む若者たちは、その夜もハンバーガーショップ『メルズ・ドライブイン』に入り浸っていた。高校を卒業し、東部の大学へと進学が決まっているカートとスティーヴは、明日にも飛行機でモデストを発つ予定。彼らにとってはこの夜は仲間達と過ごす最後の夜だ。同年代のメガネ男子テリー、年長のジョンを加え、4人はダンスパーティーへと繰り出そうとするが、スティーヴは何やら恋人と揉めており、それどころではない様子。
結局、カートとスティーヴはパーティーへ。スティーヴの車を借りて上機嫌のテリーは自分の車のように乗り回し、ジョンはナンパした女子から妹を押し付けられ何故か年下女子とのドライブへと出発。それぞれの夜はラジオDJの選曲に乗せて、交錯したり離れたりを繰り返していく・・。

〜見どころと感想〜

やはり劇中に本人役で登場してくる伝説のラジオDJウルフ・ジャックの存在が熱過ぎる!彼のMCで綴られる劇中のサウンドトラックは、60年代前半、正にビートルズやストーンズが大ブレイクする前の、レトロなポップスやロカビリーロックンロールが炸裂しまくっており、映画のBPMも弾けるほどにダンシング!

一夜の恋に賭けるのか、大事な人を捨てるのか、青春のクライマックスを大団円で飾る狂喜乱舞の宴はここに刻まれた!どこまでも行こう、待っているのは朝日のみ!書いた落書きはきっと何年後かには恥ずかしくて消したくなっているだろうけど(笑)
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