紅茶

アメリカン・グラフィティの紅茶のレビュー・感想・評価

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)
4.0
一作目が失敗した後のジョージ・ルーカスが監督を務め、フランシス・フォード・コッポラが製作に参加したいわゆるワンナイト物の映画。

60年代前半の良きアメリカを舞台に若者の一夜を描いた本作は、特に大きなことは起こらず、バックではオールディーズソングが終始流れるためか全体的にチルなムードが感じられる。とにかく車に乗ってるシーンが多くて、そこのこだわりはレーサーを目指していた監督らしさが出ている。この映画のエンディングでも伺えるように、のちにケネディ大統領暗殺やベトナム戦争が泥沼化しようとしていくことからもフラストレーションが溜まる前の享楽的なムードが全体に共有されていた60年代前半を舞台にしているところがわかる。

今や名監督として知られるロン・ハワードが俳優として出演しているのも見どころ。80年代ジョン・ヒューズ作品や『バッドチューニング』などの後の青春映画に影響を与えているように青春映画のオリジナルとも言われてるらしい。
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