Azuという名のブシェミ夫人

夜のとばりの物語 醒めない夢のAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

4.5
フランス映画フェス開催中。
先にレビューした『夜のとばりの物語』のパートⅡにあたるのがコチラ!

Vous êtes prêts?(準備はいい?)
Oui!!(いいよ!!)

もう『夜のとばりの物語』もこの『醒めない夢』もBlu-ray買うこと決定!
完全にこの世界観に心酔してしまった。
黒の存在感!画面をあんなに黒が占めているのにちっとも重くなくて、むしろ軽やかに思えるマジック。
鮮やかで緻密に描かれた美しき背景とのコントラストが今作もとっても魅力的♡♡
前作観始めた時から記憶の片隅に朧げに浮かんだものがあって、これを観終わった今やっと思い出した。
滝平二郎さんがイラストを書かれていた『花さき山』という絵本。
(追記:切り絵だったのですね(/´△`\))
ご存知の方いらっしゃるかな?
小学生の頃に読んだのだけれど黒を基調としている印象的な絵本で、この映画を観た時に異国の作品なのに何処か懐かしい様な気持ちが湧きあがってきたのはそのせいだったのかもしれません。

今作は『怪物のあるじ』『靴職人と夢の橋』『見習い水夫と猫』『魔法使いの弟子』『イワン王子と七変化の姫』の5編からなるオムニバスストーリー。
前作に比べると地味な印象を受けられるかもしれないのだけれど、どれも心は清らかでありながらも状況や立場的に弱き者たちが、正当に報われ明るい未来を手にすることが出来るお話で私はとても好きでした。
お気に入りのシーンは『靴職人と夢の橋』で樹に置かれたベンチのシーンかな。
現実だとちょっと難しいけれど、だからこそロマンチックでとても素敵♡

またひとつ愛すべき作品に出逢えたことが本当に嬉しい。
それにしてもどんな風な制作過程を経て、この世界が出来上がっているのか見てみたくて仕方がない。
特典に作品設定資料としてデッサン画がいくつか載っていたのだけれど、そんなラフな絵でも心躍る。
あぁ・・・でも魔法の裏側は見ない方がよいのでしょうか。
こうして思い焦がれることも、またひとつの楽しみなのかもしれません。