spe1111

レス・ポールの伝説のspe1111のネタバレレビュー・内容・結末

レス・ポールの伝説(2007年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画は、最後の方で語られた「一流のミュージシャンは機材の成り立ちや作った人に敬愛を払う」ということに尽きると思う。レス・ポールがエレキギターの原型であること、人名であること、はたまた一流のミュージシャンであったことはその辺にいる世のバンドマンはどれだけ知っているのだろうか。また、ミキサーである多重録音を開発したのもレス・ポールであり、昨今のエレキギターから奏でる音楽の原型を作った彼の偉業はあまりにも偉大である。本当にギターが好きで、音への探求が常軌を逸している。線路、箒などといったものから考え付く発想力が半端ない。彼の偉業がどれ程かというのは、BBキングやジェフ・ベックなどの偉大なミュージシャンが語っているように、ロックミュージシャンから様々なジャンルのギタリストが敬愛を払っていることからその凄さは分かるだろう。素晴らしい。
劇中で、90歳にもなるレス・ポールがギターを弾くシーンがあるが、失礼だけど高齢なのになんて凄いんだろう。しかも1週間に1度ライブをやり、それをセラピーだと言い張るこのじいさんがギターを抱きながら冗談を交わし合うその姿は、まさに一心同体にして唯一無二の存在だなと本当に思う。今は亡きレス・ポール、1度でもお目にかかれたらどれだけよかっただろうか。素晴らしい映画だ。
spe1111

spe1111