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セブンティーン・アゲインのRのネタバレレビュー・内容・結末

セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

実家で。

2009年の青春映画。

監督は「きみがくれた未来」のバー・スティアーズ。

あらすじ

負け組として人生を甘んじて受け入れていた30代で二児の父親マイク・オドネル(マシュー・ペリー「先生はあきらめない〜ロン・クラーク物語〜」)は学生結婚した妻のスカーレット(レスリー・マン「ワタシが私を見つけるまで」)とも離婚調停中で、公私ともにどん底状態。そんな中、ある土砂降りの夜、怪しげな老人が橋から海に飛び込んだのを助けようとして、海に吸い込まれたマイクが気がつくと、自分自身がバスケットボールのスター選手だった17歳のマイク(ザック・エフロン「グレイテスト・ショーマン」)に変わっていた。

Netflixにて、2度目の鑑賞。

なんか好きなんですよねー。

それ相応の歳を重ねた大人なら1度は考えること「あの頃の自分に戻れたら!!」。

簡単に言えば、それを実現しちゃった映画。

しかも、主人公である冴えないオッサンの若かりしき頃がザック・エフロンだから堪らない!!

当時日本でも流行った「ハイスクール・ミュージカル」上がりでまさにイケイケゴーゴー!!だったザックのまさにアイドル映画と化している。

序盤のバスケユニフォームのスポーティなザックから始まり、B系ファッションのちょいワル&激ダサザックからのレザーを使用ジャケットを着こなした(日本人ならケイスケホンダしか似合わなそうな)イッツソークールなザック、そして全般に渡るはにかみザックと、ザックファンなら100回くらいキュン死にしそうなザックだらけな内容となっている。

だからか、夫が仮にも離婚調停中ながらいるのにも関わらず、いい感じになる時の奥さんのスカー演じるレスリー・マンがまんざらでもない「にやけ顔」につくづくイケメンは得だと思わずにはいられない笑。

じゃあ、かといってザックファンのための映画かというと、ちゃんと僕らボンクラたちにも救済があって、その役目を一手に担うのが、ザック演じるマイクの幼馴染であり、オタク界の理想形でもあるネッド(トーマス・レノン「おフロでGO!!!!タイムマシンはジェット式2」)。

住んでいる家からして、「趣味に全力過ぎる結果、こうなりました。」と言わんばかりのフィギュア、グッズ、インテリア!!

パーセンテージ的に言えば「スターウォーズ」関連の度合いが強く、寝ているベッドがスピーダーだったり、等身大のストームトルーパーの人形が置いてあったりとその内装を見るだけで高まる!!

何より特筆すべきは、若返ったマイクが助けを求めるためにネッドの家に行くと不審者と勘違いされ、繰り広げられるまさかのライトセーバーでの剣戟!!

ネッドがシス、マイクがジェダイとなり、本格的なレプリカなだけあって効果音もそのままに繰り広げられる戦いはパロディシーンにも関わらず結構長尺で行なっており、面白さもさることながら「もしもザック・エフロンがジェダイだったら!」というifのシーンとして見ても、非常に興味深いシーンとなっていた(つか、よくルーカスフィルムからOKでたな笑!!)

話的に観ても「栄光をとるか愛をとるか」、究極の選択を突きつけられる場面が序盤と終盤に2度あって、「もう一度訪れた青春」を経て、20年経った今成長したマイクが選んだ結果、訪れるラストシーンが美しい。

一見するとアイドル映画に見られがちだが、負け犬のワンスアゲインものとして見ても非常に良くできた作品であることは間違いないと思う。
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